Tuesday, June 12, 2007

近藤 聡乃 (Akino Kondoh)





近藤 聡乃 (Akino Kondoh)
1980年千葉県 (Chiba) 生まれ、在住。
アーティスト・イラストレーター・漫画家・作家。
近藤聡乃の描いた少女たちも海外でよく見かける。
飛び交う蝶々、咲き乱れる花々、舞い散る花びら、荒れ狂う大気の中に描かれる切れ長の目をした少女。
そして、少女が時折見せるアルカイク・スマイルからなのか、吉田秋生(Yoshida Akimi)が昔描いた漫画 『吉祥天女 "Goddess of Fortune"』の叶小夜子を思い出した。
この少女たちが成長すると、彼女のようになるのではないかと想像し恐ろしくなったのだが、近藤聡乃の制作したアニメーションに想像していたイメージより天真爛漫とした姿で現れたので少し安心した。

1枚目の作品のタイトルは 「赤い魚 "Red Fishes"」。
2004年に描かれたもの。
2枚目も同じく2004年に描かれたもので、「夜のさけめ "Crevasse of the Night"」 というタイトル。
3枚目の作品は、2005年に描かれた作品で、タイトルは 「蛹 "Chrysalis"」。
2004に描かれた4枚目の作品「夜のスカート "Skirt of the Night"」 は、2枚目の 「夜のさけめ "Crevasse of the Night"」 と共につげ義春のあの短編 「紅い花」 を思い出させる。
他に連想いてもいい作品がありそうなものだが、まだ頭にギリギリ柔らかさが残っていた頃に強い印象を受けた 「紅い花」 へ収斂していってしまう。

サイトで近藤聡乃の描いたマンガを読んだのだが、とても惹かれるものがあった。
青林工芸舎のマンガを取り扱っていた近くの書店が移転したり潰れてしまったりして西岡兄妹以降の流れを知らずにいたから、近藤聡乃のマンガが出ていたということを今知り驚いた。
『はこにわ虫』、いいタイトルだ。

アニメーションの 「電車かもしれない」 や 「てんとう虫のおとむらい」 も知久寿焼の音楽と相俟って見ていてとても心地よい。
「電車かもしれない」 は、絶対どこかで赤が部分着色として使われるに違いないと思いながら見ていたのだけど、最後までモノクロだった。

エキジビジョン (exhibition) についてのインフォメーション (information) を最後に。

Get It Louder 2007(China)
http://www.getitlouder.com/
に参加します。
 
 中国の4都市の巡回展示です。
 ショッピングモールで「てんとう虫のおとむらい」が上映されます。
 どういう展示になるか楽しみです。

Thermocline of Art - New Asian Waves
http://on1.zkm.de/zkm/stories/storyReader$5584
(ZKM, ドイツ) に参加します。
 
 June 15-Oct 21, 2007
 ZKM | Museum of Contemporary Art

 こちらも「てんとう虫のおとむらい」の展示です。

 ....ここ最近は10月のベルギーでの個展のために制作中です。

KONDOH AKINO-box office-
Wikipedia

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