Saturday, March 29, 2008

石川寅治 (Toraji Ishikawa)




石川寅治 (Toraji Ishikawa)
1875 (明治8) 年高知県高知市に生まれ。
油絵、水彩画、素描、木版画、彫刻。
1891年に上京し、小山正太郎の私画塾 「不同舎」 へ入塾。
その後、1900年のパリ万博に作品を出品、1902年から1904年にかけアメリカ及び欧州へ留学し、各地で作品を発表するなど、日本国内にとどまらない旺盛な創作意欲、活動意欲をみせる。
帰国後は、活躍を文展、帝展といった官展に絞り作品を出品、展示会の委員、審査員を務める。
1938年には、海軍省嘱託として中国の上海や南京、安慶へと派遣されたり、太平洋戦争中は南方方面へと派遣され、戦地を記録デッサンしたり、絵画として描いくこともした。
戦後、1947年には、所属していた太平洋画会を脱会して示現会を結成し代表となる。
また、1949年から5年間にわたり東京教育大学講師を勤めた。
石川寅治の明治末期から大正時代にかけての作品は、裸婦画や美人画といったさまざまなスタイルの女性像が多く描かれていたが、後期になると日本の各地の風景へとモチーフが変化。
画風については素人なので詳しく分からないが、初期の脂派の暗い色調から印象派風の明るい色調へ変わった、ということの様だ。
石川寅治の作品で初めて見たのはポストした作品も含まれてる1934年に制作された木版画の 「裸女十種」 というシリーズの 「浴室にて」 と 「鈴の音」 という非常肉感的な裸婦画。
強く印象に残っていたので、その後何度か検索をし、「裸女十種」 シリーズの他の作品も発見した。
このシリーズの中では 「ブリューインコ "blue cacatoo"」 という作品がタイトルも含め大好きなのだが、今回は、赤いラグの上に座った犬と戯れる裸婦と7枚の雀牌という奇妙な取り合わせの 「鈴の音 "sound of a bell"」、ラウンドの赤いラグの上で美人画を眺める裸婦を描いた 「つれぐ (で合っているのだろうか?) "leisure time"」、ベッドに座った裸婦に身を寄せ甘えている黒猫を描いた 「黒い猫 "black cat"」 の3点をポスト。

Toraji Ishikawa: Toraji Ishikawa Print Gallery and Biography from Castle Fine Arts
Archiv der Kunstauktionen nach Künstler
Ishikawa Toraji pictures from art photos on webshots
JapanesePrintAuction.com - Japanese Woodblock Prints by the masters of Ukiyo-e
石川寅治展

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